霜対策・霜の効能

野菜栽培

霜の降りる仕組み

冬の夜、風が弱く空に雲が少なく星が綺麗に見えている時は激しい冷え込みとなります。

熱は、温かいほうから冷たいほうへ流れていく性質があるので、冬の夜、空が晴れていると、日中に温められた地温が空気中にどんどん逃げていき地温が下がってしまいます。

これを【放射冷却(ほうしゃれいきゃく)】といいます。一度は聞いたことある方も多いと思います。

ただし、夜空に雲がある場合は、空気中に逃げる温かい地温が雲によって抑えられ、霜が降りるような激しい冷え込みとはなりません。

イメージしやすいようにわかりやすく例えると・・・温かいカツ丼があるとします。蓋(フタ)をしなければカツ丼の温度はどんどん下がっていきますよね?しかし、カツ丼に蓋(フタ)をするとカツ丼の温度は下がりにくくなると思います。

カツ丼が地温。蓋がない状態が晴れた夜空です。蓋がある状態が雲がある夜空です。

こういった仕組み(放射冷却)により、どんどん冷え込み、霜が降ります。

夜のイラスト

霜対策

鍋に人気の野菜、春菊。サラダに人気のレタスなどは、霜に弱い野菜です。この野菜は霜に何度も当たると葉が傷んでしまいます。

農家さんは不織布(ふしょくふ)や寒冷紗(かんれいしゃ)ビニールトンネルなどを使って防ぎます。

家庭菜園の方も不織布などをベタがけしてみてください。それだけで全然違います。

ベタがけ・・・野菜に布団をかけるようにかぶせることです。

笹が手に入るようでしたら、笹でも霜よけになります。地面に枝を斜めに差して、葉の部分を野菜の20~30cm上にくるようにします。それだけでほとんどの霜は防げます。

七夕のイラスト「笹の葉と短冊・背景無し」

霜に当たって美味しくなる野菜

春菊やレタスは霜に弱いと書きましたが、それとは逆に、寒くなることによって甘味が増す野菜があります。

寒さにより甘さが増す野菜の代表格はほうれん草白菜です。葉物野菜は霜に当たると凍ってしまいます。凍ってしまうことにより甘味がグッと増します。

なぜ甘くなるのか

普通の水砂糖水では、氷になる温度(氷点)が違います。水は0℃になると凍り始めますが、砂糖水は0℃以下にならないと凍り始めません。冷凍庫に水とジュース(砂糖の入ったもの)を同時に入れて、凍らせようとすると水が先に凍ります。

野菜は生きています、霜が降りるような寒さになると「凍りたくない!」と体内の糖度を上げて凍りにくくなるように頑張ります。そのため寒さに当たると野菜は甘くなるのです。

霜に当たって糖度を増したほうれん草の茎の部分は、そのまま丸かじりすれば口に優しい自然の甘みがします。白砂糖などの化学的な作られた甘味とは違う、最高の甘味です。

ほうれん草のキャラクター

野菜の【霜降り】とは

【霜降り白菜】というキャッチコピーを街中で見かけたことがある人も多いと思います。

【霜降り肉】のイメージが強くて、「お肉みたいにサシが入っている白菜かな!?」と思われる方もいらっしゃいますが、野菜の霜降りとは「霜に当たって甘みが増した野菜ですよ!」という意味で使われます。

 

野菜では「霜降り○○」以外にも、「寒締め○○」(読み かんじめ)とも呼ばれます。

 

まとめ

霜が降りる条件は、風の弱い晴れた冬の日。

霜や寒さに弱い野菜もあるが、霜に強い野菜は霜に当たると甘くなる。

白菜やほうれん草は、凍らないようにと体内の糖度を高めてグッと甘みが増す。

【霜降り白菜】【寒締めほうれん草】は、霜に当たって甘みが増した野菜のこと。

スーパーマーケットなどで野菜を購入される際などの参考にされてくださいね!

※土作りがしっかりしているとさらに甘味を感じやすくなります。化学肥料が大量に投入された畑や・熟していない堆肥・肥料で育てられた野菜などは、人が食べると苦味を感じるようです。

 

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