野菜の販売先選定 その2

販売

前回は多品種少量生産として販売するなら飲食店がおすすめ、という記事を書きました。

今回は、小品種大量生産の販売先として考えられるところを書いていこうと思います。

見た目で勝負

大規模で小品種大量生産の農家さんだと、青果市場へ出荷した際は、ほとんどの場合が【見た目】という判断材料で価格を相手に決められてしまうので、こちらで価格設定はすることができません。

マルシェ・青空市場のイラスト

しかし、青果市場だと、出荷した分の野菜はすべて買い取っていただけるので、直売所等に比べると売れ残りの心配はありません。

青果市場に出荷している農家さんへお話をうかがったことがあるのですが、「せりをする人たちも毎回青果市場に出荷している農家さんの名前の野菜だと価格を高く付ける傾向がある」とのことでした。あくまでその方の推測ですので参考までに。

今思えば間違ったなぁと思うのですが、多品種少量生産で野菜を育てている私が、販売先を探している時に給食センターへ連絡して出向いたことがあります。

(給食センターとは、学校や病院等の給食を作る施設です)

大きな鍋で料理をする人のイラスト

担当者の方は、「私どもも、地元の野菜を使って給食を作りたいので、一日にこれだけの量を出荷していただけるなら、お取引させていただきます。」とのことでした。しかし、その提案いただいた量を毎日出荷となるととても対応できなかったので、お断りさせていただきました。

もし、少品種大量生産されている農家の方でしたら、一度給食センターへ営業に行かれてもいいと思います。「そんな簡単に契約取れないだろう」と思われるかもしれませんが、そう思う人ばかりなので、実際に営業に行く農家さんはほとんどいないようです。

その給食センターの担当者さんは「今まで農家さんが直接営業に来られたことはないです、私どもは卸業者さんを通じで買っているだけです。地元の野菜がいいのですけどねぇ。」とのことでした。

あれこれ断られそうな理由を勝手に考えて、ほかの農家さんが二の足を踏んでいる間に、アクションを起こして営業に行ってみましょう!

走る作業員のイラスト

動けば何かしらの情報は得られます。ダメだったら方向を変えればいいだけです、ダメだったならその分だけ正解に近づきます。行動する前に、頭で勝手に考えて、自分の判断だけで諦めることだけはオススメできません。

2つ生産方法による大きな違い

昨日と今日、書いた記事の通り、少品種大量生産と多品種少量生産では販売先が変わってくると思います。

青果市場を販売先と捉えるならば、見た目が重視されます。

飲食店へ出荷するならば、味を重視されます。

それぞれに合った栽培方法を

少品種大量生産

青果市場等の見た目が重視される販売先だとしたら、基準に沿った範囲で適切に農薬等を使い、虫食い穴が無いようにし、生産物の大きさを均等に揃えて生産する必要があります。また、青果市場等は、飲食店等に比べて、販売単価が安いので生産から出荷までを効率良くやる必要があります。見た目と効率に全精力を注ぎ込むべきです。

多品少量生産

飲食店へ出荷するならば、見た目より味が重視されるので、堆肥や土作りにこだわって、多少、形・見た目が悪くても、「口に入れてもらったらどこにも負けないよ!」と言われるような美味しい野菜になるよう最大限の努力をするべきです。

青果市場に比べると、飲食店のほうが殆どの場合、販売単価は高くなります、野菜の価格以上の価値(美味しさ・安心感など)を提供できるように努めましょう。

少量生産といっても、売れ残りが発生しないよう、販売先の確保等々探す必要はあります。

まとめ

昨日・今日と、2つの生産方法による販売先の違い、生産方法の違いをお伝えしてきました。

1つの野菜を大量生産される方は、いかに効率よく見た目を綺麗に生産できるかにかかってきます。

多品種少量生産で飲食店に出荷される方は、いかにおいしい野菜を育てることができるか、これにつきます。

これから農業を始める方は、見た目なのか、味なのか、どちらで勝負するのかを決め、自分の農業のスタイルを決めていただきたいと思います。

野菜農家のイラスト(農業)

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