野菜の販売先選定 その1

販売

どちらにするか決めたほうが良い

私のやっている農業は、多品種少量生産です。

夏にはトマト・ナス・ピーマン・オクラ・きゅうり・かぼちゃ・など旬に合わせてたくさん種を蒔きます。冬には、大根・キャベツ・白菜・小松菜・水菜・ほうれん草などです。

野菜のブーケのイラスト

逆に、野菜で小品種大量生産の農業は、育てる作物を数種類もしくは1種類に絞って育てます。

例えば【きゅうり農家】と呼ばれる農家だと、キュウリのみを年中育てたり、夏はきゅうりだけ、冬場は大根だけ。とそういう具合です。

どちらにもメリット・デメリットはあります。

多品種少量生産の最大のデメリットは様々な野菜を育てるので効率が悪くなります。

しかし、野菜の種類がたくさんあり、それぞれの量が少ないので、繁忙期を散らすこともできます。育てる品種がたくさんあるので、いろいろな野菜の勉強が必要です。

小品種大量生産の農業は、効率がいいです。しかし、ほとんどの野菜が一気にまとまって成長するので、繁忙期は手が抜けません。品種を絞って生産しているので、ひとつの野菜を深く研究する必要があります。

簡単に挙げるとなるとこういった感じですが、どちらにも一長一短があります。

どちらも正解不正解はないと思います。やりたい方の農業を極めれば良いと思います。

これを決めないことには、野菜の売り先を決めることができません。

生産のスタイルで売り込む先が変わる

私は狭い面積で多品種少量生産しております。

野菜の量は少ないのですが、種類は多いので、小規模・中規模の飲食店さんに野菜を卸しております。

バーニャカウダーのイラスト(サラダ)

もし私が、大規模のキャベツ農家だとしたら、飲食店に野菜を卸すことは考えないと思います。青果市場に卸すか、給食センターなどへ販売する道を探すと思います。

小規模・中規模の飲食店さんが1日にキャベツを、数十・数百個使うことはほとんどないでしょうから、「キャベツのみをたくさん納品させてください」と営業に行っても断られると容易に想像できます。

もし、持っていくことになって、「キャベツを5kg持ってきてください」と注文があっても、配送料や作業の手間を考えたら、現実的ではありません。

逆に多品種少量生産の私が、給食センターなど一日に何十キロ何百キロと野菜を消費するところに営業に行っても、供給が追いつかないので迷惑をかけると思います。

「きゃべつを500kgお願いします」と注文があっても、用意できないと思います。

 

多品種少量生産農家が押さえておきたい販売先

私は、多品種少量生産の農家は、小規模・中規模の飲食店さんとうまくマッチすると思っています。

お店の建物のイラスト

私の生産方法だと、1日に1種類の野菜を、数百キロは用意できませんが、

大根10kg、かぶ10kg、にんじん10kg、レタス5kg、きゃべつ5kg、小松菜5kg、水菜5kg

などと、一つ一つの量は少ないですが、種類をたくさん用意することができるので、ある程度まとまった量の注文を受けることができます。

これくらいまとまった量の注文を受けると、直接配達しても利益を出すことができます。

こういったお店を数店舗お客さんとして持っていると、一度配達するときにまとめて数店舗回れますので効率もあがります。

また、飲食店をお客さんに持つ最大のメリットは、形が悪い野菜でも受け入れてもらえるところです。

直売所や、青果市場だと、勝負するところが【見た目のみ】になってしまいますが、飲食店さんは、【見た目よりも味】に重点を置かれているので、多少、形が悪かろうが、問題なく受け取っていただけます。(もちろん形もいいほうが喜ばれます。いびつな形だと調理に時間もかかりますので。)

お店と直接やり取りをしているので、こちらが設定した価格で取引させていただいております。

飲食店へ卸していると、そのお店で私の野菜を食べてくださったお客さんの声も、お店の方を通してすぐさま聞くことができます。

お店側からも「次は、こういった野菜を育ててください」とリクエストも受けるようになってくると、そのリクエストに従って野菜を生産していけばいい、という良い循環が生まれてくるので、こちらも安心して生産できるようになります。

長くなりましたので、続きはまた次回書きたいと思います。

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